静岡県三ヶ日町でみかんを栽培しています。フルタイムで働けるスタッフ大募集!! 摘果アルバイト(6月~9月)、収穫アルバイト募集中です。(11月中旬~12月末) 6次産業化、加工品の販売、海外輸出事業に取り組んでいます。
私たちが日常的に口にする「温州みかん」。その代表格である「青島みかん」や、さらに進化した「せとか」など、多くの柑橘品種のルーツをたどると、実は“偶然”に行き着きます。
温州みかんは、日本でもっとも多く栽培されている柑橘類。その起源は、なんと自然交雑から生まれた突然変異。偶然の組み合わせでできたこの果実が、紀伊半島で発見されたことが、品種改良の歴史の幕開けとなりました。
種ができにくい性質を持ち、食べやすさでも親しまれる温州みかんですが、交配には特殊な技術が必要。というのも、温州みかん自体は花粉をほとんど出さないため、交配する際には“花粉を出す”他の品種と組み合わせなければならないのです。
温州みかんの一系統である**「青島みかん」も、もとは枝変わり(枝だけが突然変異した状態)から誕生した品種。静岡県内の園地で偶然見つかり、選抜と育成を重ねていく中で、「甘くて大きい」みかんの代名詞**となりました。今や全国的にも有名なブランド品種です。
一方、近年注目を集める**「せとか」は、人工交配の結晶。
「清見」×「アンコール」×「マーコット」という3つの品種を掛け合わせたハイブリッド**で、芳醇な香りと濃厚な甘さが特徴です。人工交配の技術があってこそ誕生した、まさに“人の手による奇跡の果実”とも言えるでしょう。
偶然の中から選び抜かれ、人の技で磨かれてきた柑橘たち。その一粒一粒には、自然の神秘と人の情熱が込められています。
何気なく手に取るみかんの裏側に、こんなストーリーがあることを知れば、味わいもまた一層深まるのではないでしょうか。